消費税とは、買い物をする時に払う税金です。
日本の場合は、消費税は、10%です。
つまり、誰が買い物をしても、みんな10%の税金を国に納める必要があります。
そんな消費税には、どんな問題点があるのでしょうか?
見ていきます。
消費税とは
消費税とは、買い物をする時に払う税金のことです。
つまり、買い物をするたびに、私たちは、税金を納めているのです。
例えば、100円のパンを買うと、110円払わなければいけません。
その時、10円は、税金として政府に納められているのです。
消費税を集める理由
政府は、税金を使って、政治を行っています。
しかし、政府のお財布のお金はいつも足りていません。
そのため、国民から、お金を集めるために、消費税を集めているのです。
税収を増やす二つの方法
税金で集まったお金のことを「税収」と言います。税収を増やす方法は2つあります。
①景気をよくする
1つ目に、景気をよくするこということです。
景気が良くなれば、買いものをする人が増えます。
なので、税収が増えるのです。
②増税する
2つ目に増税をすることです。
増税とは、今までよりもたくさんの税金を集めるようにすると言うことです。
増税をすると、私たち国民は、買い物するために、税金をたくさん払う必要が出てきます。
増税は、国民にとっては、しんどいことですが、政府のお財布は潤うのです。
増税について
消費税は、これまでに何度も増税されてきました。
私が子どもの頃、消費税はたったの5%でした。
それが、今では10%です。
今まで、増税されてきたのです。
増税の目的は、税収を増やすことです。
基本的には、増税をすれば、税収は増えます。
税率を高くすると、今までよりも、たくさんの税金が国に集まるのです。
増税とは、政府を豊かにして、国民を貧しくするものなのです。
増税しても、税収が増えないこともある
増税をすると、人々は、よりたくさんのお金を税金として納めなければいけなくなります。
すると、人々は節約をするようになります。
買い物をしなくなるのです。
買い物をしなくなれば、その分、税金を納めなくなります。
しかし、買い物をする人が減ってしまうので、税収も減るのです。
景気が良くない時は、増税をすると逆に税収は減ってしまうのです。
消費税の逆進性
消費税は、お金持ちの人も、貧しい人も、誰でも、同じ割合の税金を国に納めます。
キーワードは、「同じ割合の税負担」ということです。
そんな消費税の問題点としては、「逆進性」というものがあります。
逆進性とは、貧しい人の方が、負担が多くなることを指します。
税金とは、貧しい人の方が負担が大きくて、お金持ちの人の方が、負担が少ないのです。
税金の割合が同じだと、もともとお金を持ってない人の方が負担が大きくなります。
その理由としては、もともとお金を持ってる人にとっての税金は、小さく感じますが
あまりお金を持ってない人にとっての税金は、大きく感じるからです。
反論
ここで、疑問を持った人もいるかもしれません。
たくさん買い物をする人は、沢山の消費税を払います。
一方で、あまり買い物をしない人は、あまり消費税を納めません。
貧しい人は、買い物をあまりしないし、お金持ちの人の方がたくさん買い物をするはずです。
それなのに、なぜ貧しい人の方が、負担が大きくなるのでしょうか?
たしかに、お金持ちの人の方がたくさん買い物をするかもしれません。
しかし、実は、お金持ちの人の方が、たくさん貯金をするのです。
稼いだ金額のうち、買い物に使う割合が、お金持ちの人は、少ないのです。
そのため、お金持ちの人の方が買い物をするために使うお金の割合が小さいのです。
だから消費税の負担が軽いのです。
一方で、あまりお金を稼いでいない人は、貯金する余裕がなく、稼いだお金のほとんどを買い物に使います。
だから、消費税の負担が大きいのです。
お金持ちの人は、稼いだお金のほとんどを貯金に使うので、稼いだお金のうち、税金として納める金額が小さいです。
一方で、貧しい人は、稼いだお金のうちのほとんどを買い物に使います。
買い物をすることを「消費」と言います。
貧しい人の方が、稼いだお金のうち、消費に使う分が多いので、消費税への負担も大きいのです。
たしかに、お金持ちの人の方がたくさん買い物をします。
そのため、お金持ちの方が、納めてる消費税が多いです。
しかし、消費税は、「消費した分」にかかる税金です。
貧しい人の方が、貯金をする余裕がなく、消費するお金の割合が大きいです。
そのため、貧しい人の方が「負担」が大きいのです。
最後に
経済学者のトマピケティも、消費税の増税には、反対しています。
その理由は、消費税は、貧しい人ほど、負担が大きい税の仕組みだからです。
消費税を増やすほど、貧富の差が広がるのです。
それでは、どうすれば、貧富の差を縮小することができるのでしょうか?
↓こちらの記事で考えていきます。