価値とは労働力です。
しかし、世の中には、商品やお金に価値があると、勘違いしてる人がいます。
この勘違いのことを物神崇拝と言います。
物神崇拝について、詳しく見ていきます。
価値
マルクスは、労働価値説という考え方をしています。
これは、労働が価値を生み出しているという考え方です。
物神化
人は、働いて商品を作り出します。
すると、人は、商品そのものに価値があると思い込むのです。
これが物神化です。
マルクスは商品の価値を、物に付着した神だと考えました。
人間は、みずからがつくりだした商品に逆に支配され、それらを神のように崇めているのです。
貨幣や資本は、それが発展したものです。
物神崇拝
物神崇拝とは、お金そのものが価値を持つかのような錯覚のことです。
物神崇拝が起きると、お金が、万能なるものとして、崇拝されます。
「価値=お金」と勘違いしてしまうのです。
貨幣の物神的性格
貨幣の物神的性格とは、お金にまるで、神が宿って絶対的なもののように思えてしまうことです。
お金が万能の力を持ったように感じるのです。
人は、お金があれば、他のどんなものとも交換できると、勘違いしてしまうことがあります。
お金なんて、単なる交換の媒介役に過ぎません。
なのに、まるでお金に神が宿っているかのように、信じてしまう人がいるのです。
労働の疎外
本来なら、尊いものは、労働です。
労働が、価値を生み出す源です。
しかし、お金を大事にしすぎると、人間の労働が疎外されるようになってしまいます。
資本主義
資本主義では、人間の労働という本質が失われ、物が優位となってしまいます。
モノを作った人間が、自分の生産物に支配されてしまう転倒現象が起きてしまうのです。
マルクスは、こんな社会をなんとかしなければならないと考えました。