生産手段
生産手段とは、お金を稼ぐための工場、原材料などを指します。
生産手段の私有
生産手段の私有とは、資本家が生産手段を持つことです。
資本家が私的に所有すると言う意味です。
「私有」の対義語
「資本家が私有する」という言葉の対義語は「みんなでシェアする」ということです。
みんなで一緒に使うことを「社会の所有」と言います。
マルクスは、生産手段は、社会で所有するべきだと主張しました。
資本家と労働者という階級対立をなくし、すべての人々を労働者として平等な社会をつくろうとしたのです。
〇〇手段
○○手段の意味は、「それを使って○○するもの」「○○するのに必要なもの」ということです。
例えば「生産手段」とは、「生産するのに必要なもの」という意味です。
車を作るには、鉄、組み立てる機械などが必要です。
それを全部、「生産手段」と呼びます。
また、「生活手段」は、「生活するのに必要なもの」です。
食料や、服や家など、生活するのに必要なものは「生活手段」となります。
また、「消費手段」という言葉があります。
これは、「消費するモノ」という意味です。
食料や、服や、車など、生活で使うものです。
これらは、消費するためにお金を払っているので、「消費手段」になります。
マルクスの考え
マルクスは、平等な世界を作ろうとしました。
そのため、資本家が生産手段を私有することに反対しました。
もし、個人が生産手段を私有すると、「持つ者」と「持たざる者」の間で、格差が生まれてしまいます。
そのため、生産手段をみんなでシェアすることで、平等な世界を作ることができると、マルクスは考えました。