産業予備軍とは?イラストで分かりやすく解説

マルクス

産業予備軍とは、失業者のことです。

この記事では、なぜ産業予備軍が現れるのか、産業予備軍が現れるとどうなるのかについて、詳しく見ていきます。

産業予備軍とは

産業予備軍とは、失業してる人たちのことです。

彼らは、短期間でも、低賃金でも働いてくれます。

ビジネスは、成長する時もあれば、停滞する時もあります。

成長している時は、いつもより多くの労働者に働いてもらう必要があります。

そんな時に、産業予備軍が短期的に雇われるのです。

つまり、産業予備軍は、普段は失業者ですが、工場が忙しくなった時だけ、工場に来てくれる人たちです。

工場の立場から見ると、必要な時だけ労働力を確保できるので、産業予備軍は、便利な存在です。

また、産業予備軍は、安くても働いてくれます。

2人が一つのイスを争えば、賃金が安くても働いてくれる人が、雇用されるのです。

なぜ産業予備軍が現れるのか

産業予備軍が現れた理由は、工場が機械化したからです。

機械化により、少ない労働者の数で足りるようになりました。

さらに、子どもも働くようになったので、働きたがる人が増えました。

工場が機械化すると、少ない人数で工場をやりくりできるようになります。

そのために、余った人たちをクビにしてしまうので、失業者が増えるのです

機械化することを「生産性が上がる」と言います。

産業予備軍は、労働の生産性が上がるにつれて、増えていくのです。

また、機械化することで、子どもでも働けるようになります。

そのため「働きたがる人」が増えたのです。

産業予備軍が現れると、どうなるのか

仕事に就きたい人が多いと「賃金が安くてもいいから働きたい」と考える人が増えます。

その金額でも働きたい人がいれば、賃金を下げれるのです。

産業予備軍が増えると、労働者の給料が安くなります。

資本家は、労働者を安く買い叩けてしまうのです。

産業予備軍は、イスが空くのを待っている人です。

イスが空くのを待ってる人がいるということは

労働者の立場から考えると、自分の代わりがいくらでもいるわけです。

産業予備軍がいるから、労働者は、給料が安くても我慢するしかないのです。

「働きたがる人が多い」状態は、資本家にとっては嬉しいですが、労働者にとっては苦しい状態です。

労働者の給料が安くなると?

労働者の給料が安くなれば、それだけ企業の利益が増えることになります。

労働者がもらう賃金を減らせば、資本家が得る利益が増えるのです。

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