この記事では、資本主義と社会主義を比較していきます。
(資本主義を「青」、社会主義を「赤」で表していきます)
資本主義
資本主義とは、働いた分だけ富を得ることができるシステムです
頑張った分だけお金を稼げるので、みんながモチベーションをもって働くことができます。
資本主義の中では、より質の高い商品を一生懸命に作ります。
なぜなら、資本主義では、「売れる商品」を作らないと生き残れないからです。
資本主義においては、どんなジャンルの業界にもライバルがいます。
お互いライバルに負けないように、いい品質の自動車を作ろうと切磋琢磨するので、性能がどんどん上がっていきます。
競争が起きると、結果的に全体の商品のクォリティが上がるのです。
農業でもそうです。
農業をする時も、良い商品を作ろうと、人々は努力します。
嵐が来たら、深夜でも農地に出て、作物を保護します。
資本主義では、「良い商品を作ること」に焦点が当てられるのです。
資本主義の欠点は、貧富の格差が生まれてしまうことです。
資本主義は、大金持ちになる人がいる一方で、悲惨な思いをする人がいます。
頑張ればお金持ちになれる可能性もありますが、運が悪いと、がんばっていても貧しくなってしまう可能性もあります。
勝ち負けがあるので、負けることもあるのです。
社会主義
社会主義は、政府がモノの生産をコントロールしようとします。
民間の企業に自由にやらせるのではなく、政府が生産を計画していきます。
計画的に生産をするので、貧富の差はなくなります。
社会主義は、格差を作らない社会です。
貧富の格差が生まれないようにするため、お金儲けの道具をみんなでシェアすることにしたのです。
みんなでシェアするために、いったん国のものにすることにしました。
しかし、工場が「みんなのもの」になると、問題が起きました。
みんなの働くモチベーションが下がってしまったのです。
例えば、社会主義は、ノルマさえ達成すればOKです。
社会主義では、競争がありません。
ライバルに負けることもありません。
競争がないと、「良い商品を作ろう」というモチベーションも生まれません。
こうして、世の中のいろんな商品の質が悪くなっていったのです。
農地でも、同じことが起きました。
農地がみんなのものになったことで、農民は、自主的に働かなくなりました。
朝から夕方まで決められた時間に農場に行って働けば、給料がもらえます。
そのため頑張るモチベーションが生まれないのです。