使用価値
使用価値とは、使うメリットがあるものということです。
一方で、使うメリットのないものは、使用価値がありません。
例えば、腐ったリンゴは使用価値がありません。
社会的使用価値
社会的使用価値とは、「他人が」欲しがったり、交換したがったりするということです。
商品を売るためには、その商品に、社会的使用価値が必要なのです。
商品とは
商品とは、自分にとって便利であるだけでなく、他人にとって便利であるものです。
つまり、社会的使用価値があるものです。
これは、言い換えれば、「売れるものが商品」ということです
マルクスは、商品は、交換することで、結果的に生じるものだと考えます。
つまり、商品は売れる瞬間しか商品じゃないということです。
例えば、自分で食べるためにお米を栽培したら、それは商品ではありません。
豊作で米が余ったら、他人に売ります。
他人に売ると、ここで初めて商品が誕生するわけです。
商品じゃないもの
使用価値はあるけど、商品じゃないものも世の中には、あります。
お母さんの手作り弁当も充分おいしくて、使用価値があります。
しかし、それを他人が欲しがらない場合は、社会的使用価値がないのです。
社会的使用価値がないものは、商品にはならないのです。
他にも、社会的使用価値がないものがあります。
例えば、自分で使うものは、社会的使用価値はありません。
自給自足をする人は、使用価値を作りますが、商品を作らないのです。
また、自然のままの空気や樹木なども、商品にはなりません。
商品は、他の商品と交換されることによって、初めて商品となるわけです。