中間財
中間財とは、商品の完成までの中間で、使われる部品のことです。
一方で、完成した商品のことは最終財と言います。
例えば、家を作るとします。
その時、キッチンや洗面台、床材などの部品を集めて、合体させます。
この時のキッチンや洗面台などのことを中間財と言います。
家のことを最終財と言います。
GDP
GDPでは、中間財をカウントしません。
なぜなら、中間財と最終財を両方カウントしてしまうと、二重になってしまうからです。
下の図で、赤いところを足したのがGDPです。
中間財の具体例
他の中間財の具体例を紹介します。
例えば、車を作る時のネジやタイヤなどは、中間財です。
車の部品が中間財で、車が最終財です。
日本のGDPが高い理由
日本は、車の部品を、途上国で作って、それぞれの部品を日本で合体させてます。
途上国で部品を作って、日本で合体させると、その手柄は全て日本のものになります
途上国で作られた金額はゼロという計算になるのです。
GDPは、国内で生産されたものの量ではないという意見があります。
なぜなら、商品を合体させた国に、全てのGDPが横取りされてしまうからです。
例えば、車で儲けた利益は、すべて日本のGDPとして計算されます。
部品は途上国で作っているのに、それは途上国のGDPとしては計算されないのです。
国連貿易開発会議によれば、世界貿易の約60%は、中間財です。
本当は、GDPで見るほど、日本の経済は回ってなくて、途上国の経済が回っています。
しかし、GDPは、最終財しかカウントしません。
そのため途上国で作られた中間財の成果は、経済学者の頭の中では見えなくなっているのだそうです。