財政
財政危機とは、政府のお金がなくなってしまって、政府への信用が落ちてしまうことです。
財政危機は国のお金がなくなってしまって、国の信用度が下がった時におきます。
国のお金のことを「財政」といいます。
財政は「みんなの税金や国債など」でできています。
国債
国債とは、国民が政府にお金を貸した時にもらう紙のことです。
政府は、お金を国民から借りています。
これは、「10年後にお金を返すよ」など、返済日を約束してお金を借りています。
信用が下がる
財政が悪化すると、政府への信用が下がります。
その理由は、お金を持っていなければ、借金を返せないからです。
そのため、財政が悪化すると「本当にお金を返してくれるの?」という不安が出てきます。
お金を貸した人が不安になるような状況のことを「信用が下がる」と言います。
信用が下がるデメリット
政府の信用が下がることには、デメリットがあります。
それは、その国が発行する国債が売れなくなることです。
ちなみに、「お金を借りる」と「国債を売る」は同じ意味です。
政府は、国民からお金を借ります。
それを「政府が国債を売る」と言います。
国民は、政府にお金を貸すと、金利をつけて返してもらえます。
金利とは、貸した人がもらうお金です。
金利が高い方が、政府にお金を貸したい人が増えます。
金利
政府への信用度が下がるとその国が発行する国債はそれまで通りの金利では購入してもらえなくなります。
金利が上昇します。
金利が上昇すると政府の資金繰りが困難になります。
金利は、政府にとっては払うお金です。
金利が高くなると、政府が払うお金が増えます。
金利が高くなると、政府にとっては、苦しいのです。
財政危機
政府のお金がない時は、実際に約束した条件で、国債の金利が払えなくなります。
支払い期限を延ばしてもらったり、利息をまけてもらったり、元本を削除してもらうかもしれません。
つまり、借りたお金を約束通りに返せなくなってしまうということです。
貸したお金が返ってこない時、国に対する信用度が落ちます。
このように、政府が借金の返済ができなくなった状態のことを「財政破綻」と言います。