貧富の差に対するルソーとアダムスミスの考え方をイラストで分かりやすく解説

アダムスミス
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時代背景

工業

スミスが活躍した時代は、いろいろな機械が発明されました。

「人が働くより、機械が働く方が早い」という時代が始まりました。

機械がたくさん発明されることを、技術革新と言います。

イギリスは、技術革新のおかげで、大量生産ができるようになったのです。

また、そのように生活が便利になったのは、王様のおかげではありません。

市民が頑張った結果でした。

市民たちが、それぞれ自由に活動している中で、より良いものがどんどん生まれたのです。

貿易

昔は、貿易をすることで、富を得るのが普通でした。

例えば、アメリカやインドから、富を得ることで、国を豊かにできると考えられていました。

しかし、植民地であるアメリカからすると、イギリスのやり方は、迷惑でした。

また、アメリカを監視するために、たくさんの軍事費を使うのは、良くないという考え方も広がっていました。

そこで、アダムスミスは、植民地がなくても、国が豊かになることを証明したいと考えたのです。

農業

当時、農業でも、便利が機械が次々と生まれました。

「機械を使って、一気に仕事をする方が効率が良い」という状態になったのです。

そうすると、少ない人数で働けるようになります。

そして、人が余ります。

そして、土地を囲い込んで、人を追い出すようになりましに。

余った人たちは、都市に追いやられ、貧困が社会問題となったのです。

ルソーの意見

ルソーは、人々が「お金持ちになりたい」と求めるから、不平等が起きると考えました。

 

人間は本来、平等を大切にする気持ちを持っていると、ルソーは考えます。

政府とか、法律とかが何もない自然のままの状態の方が良い生き方ができるし

お互いに思いやりの気持ちを持てるのです。

しかし、「ここは俺の土地だ」とか「これは私のお金だ」とか自分の財産を主張する社会になったから、不平等な世界となったわけです。

奪い合うから、貧しい人が生まれるのです。

つまり、ルソーは、「お金持ちになりたい」という欲望そのものが良くないと考えました。

そして、不平等がほとんど存在しなかった「自然状態」に戻るべきだと考えました。

今の時代は、自然状態よりも、大きな不便を感じています。

自然状態の方が、まだ不便さがマシだったのです。

アダムスミスの意見

一方で、スミスは、大昔の王様より、今の貧しい人の方がマシな生活をしてると考えました。

今の人は、服を着ていて、字が読めて、スマホを持っていたりします。

貧富の差はあるけど、大昔と比べるとマシではあるのです。

このように国が豊かになった理由は、人々が「お金持ちになりたい」と求めた結果であると、アダムスミスは考えます。

欲望があるから、それぞれが頑張って、世の中により良いものが生まれるのです。

確かに、勝つ人もいれば、負ける人もいます。

それでも、長い目で見たら、私たちの生活は豊かになっているのです。

また、王様が命令して頑張るよりは、それぞれが特技を生かした方が効率がいいです。

ブドウを作るのが得意な人は、ブドウを作り、羊を育てるのが得意な人は、羊を育てる

といったように、役割分担をする方が、結果的にたくさん生産できるのです。

アダムスミスは、貧富の差があることは、良くないと考えています。

しかし、一方で、自由な市場が、みんなの生活を豊かにするとも主張しました。

最後に

アダムスミスもルソーも、貧富の差があることにしてることには反対しています。

しかし、ルソーが平等を主張した一方で、アダムスミスは、自由を主張したのです

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