資本家と労働者は対立しない

マルクス
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マルクスは、資本主義が進むと、いつか資本家と労働者が対立すると考えました。

そして、対立関係が悪化すると、資本主義という経済体制そのものが崩壊すると主張しました。

しかし、それは実際には、起きませんでした。

なぜなら、人は、「ある時は資本家で、ある時は労働者」ということもあるからです。

消費者や労働者、資本家というのは、ハッキリとグループ分けできるわけではないのです。

ある人が雇われて働けば労働者であり、仕事を終えて買い物をしたら消費者になり、株式を取得すれば資本家、企業をおこせば企業家になります。

「ある個人が、消費者であり、資本家であり、しかも労働者である」ということもあるのです。

そのため、資本家と労働者は、単純に対立関係として見ることは難しいです。

そして、階級対立ゆえに、資本主義という経済体制そのものが崩壊するということには、ならなかったのです。

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