重商主義とは?保護貿易との違いをイラストで分かりやすく解説

自由貿易
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重商主義と保護貿易主義は、ほぼ似たような意味です。

重商主義が、保護貿易主義の最初の形です。

重商主義

重商主義とは、16〜18世紀に使われていた言葉です。

重商主義とは、金銀を集めて、溜め込むことが「豊かさだ」と考えることです。

簡単に言うと「貯金をすれば豊かになる」と言う考え方です。

金銀を集める方法は、輸出です。

輸出をすれば、商品を売るたびに、売上として金銀が国に入ってきます。

一方で、輸入をすると、商品の支払いとして、金銀を払わないといけません。

輸入をすると金銀が海外へ流出します。

そのため、輸入を減らし、輸出を増やすことで、お金を稼ごうと考えられていました。

重商主義主義は、18世紀後半のイギリスの経済学者のアダムスミスによって批判されました。

保護貿易

自分の国の産業を守るために、輸入を制限する政策のことです。

保護貿易と対立するのは、自由貿易です。

なぜ、輸入を制限すると、自分の国の産業を守ることができるのでしょうか?

まず、自由貿易の場合を見ていきます。

例えば、アメリカと中国がそれぞれ車を作ったとします。

中国の方が安い給料で働いてくれる人が多いので、車を安く作ることができます。

そして、アメリカの車屋さんで、アメリカ産の高い車と中国産の安い車が、店頭に並びます。

すると、アメリカ人のお客さんは、多くの人が安い中国産を選びます。

お客さんは、安い商品が大好きです。

その商品がどの国で作られたかは気にしない人が多いです。

こうなると、中国の車メーカーは儲かりますが、アメリカの車メーカーは儲かりません。

中国にお客さんを取られている状態になります。

自由貿易のデメリットは、安く商品を作れる国だけが儲かってしまうことです。

アメリカ政府は、アメリカの会社を応援したいです。

そのため、中国からの輸入を制限します。

このように「輸入を制限すること」は、保護貿易の政策の一つです。

重商主義と保護貿易の違い

重商主義は、16〜18世紀のヨーロッパで行われていたものです。

一方で、保護貿易は、現在もたびたび行われます。

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