金利リスクとは
金利が上がると、国債の値段が下がります。このことを金利リスクと呼びます。
投資の世界においてリスクとは、予想したとうりにいかない可能性があることです。
国債の仕組み
まず、国債の仕組みについてです。
国債とは、国民が国にお金を貸すということです。
そして、期限が来たら、利子つきでお金が返ってきます。
国債は、いつお金を返すのかをあらかじめ決めておきます。
この期限のことを、満期と言います。
満期までお金を持っておけば、貸したお金と利子が返ってきます。
金利が上がると、国債の値段が下がる
国債は、貸した時に、利子の大きさが固定されます。
また、国債は、売買することが可能です。
国債を買った後に、金利が上がると、既に買った昔の国債の魅力は下がります。
金利が上がると、昔の国債より、最新の国債の方が利子が大きくなります。
そのため、昔の利率が固定されてる国債の魅力は薄れるのです。
魅力が下がった国債は、値段が下がります。
国債の値段が下がるということは、国債を持ってる人にとっては、自分の資産が目減りしてしまうということです。
そして、自分の資産の価値がさらに下がることを避けるために、早く手持ちの国債を売ってしまおうと考えます。
投資家は、国債の価格が下がる前に国債を売ってしまいたいのです。
金利が上がると、国債を売りたい人が増える
金利の上昇が予想されると、国債の価格が下がります。
投資家は、国債の価格が下がる前に国債を売ってしまいたいと考えるので、金利が上がると、国債を売る人が増えます。
なぜなら、金利が高くなると、昔の低い金利の国債を売って、もっと有利な投資をしようという人が多くなるからです。
金利が上がると、投資家は、利率が低い国債を売ってしまいます。
投資家は、利率が高い国債を保有したいのです。
国債の価格の大暴落とは
国債の値段が下がるということは、国債を持ってる人から見れば、自分の資産が減るということです。
国債の値段が下がると、リスク回避のためにみんなが国債を売ります。
みんなが国債を売ると、国債の値段はさらに下がります。
こんな悪循環が起きると、国債の値段は、大暴落してしまいます。
どんな時に国債の価格が下がる?
では、どんな時に国債の値段が下がるのでしょうか?
それは、財政政策をする時です。
財政政策をする時、税金だけではお金が足りない場合、国債を発行します。
しかし、国債の発行が増えると、国債の価格が下がります。
財政政策のために、たくさん国債を発行すると、国債の供給が増えるので、国債の価格が下がるのです。