長期金利とは、何なのでしょうか?
みていきます。
長期金利
長期金利とは、長い期間、お金を貸す場合の金利のことを言います。
例えば、10年物国債(10年たつと元本が戻ってくる国債のこと)です。
発行済みの国債の売買状況によって、長期金利が決まります。
国債
国債とは、投資家が国から買うものです。
例えば、投資家が100円払うと、その国債の「額面」は、100円になります。
この100円は「元本」とも呼ばれます。
額面によって、利子の大きさが決まります。
また、国債には、「利率」というものがあります。
これは、利子の大きさを現すものです。
例えば、利率は2%だったら、利子の大きさは、2円になります。
この国債を持ってる人は、毎年2円もらうことができます。
この利率のことを、「表面利率」と言います。
表面利率は、国債が発行されるタイミングで決まって、上がったり下がったりしません。
この国債を持っていれば、毎年2円もらえます。
しかし、その国債を他の投資家に売ってしまうこともできます。
国債を売買する場所のことを、債券市場と言います
債券市場で取引されている国債は、毎日、値段が変わります。
国債が人気の時は、国債の値段は高くなります。
国債の人気がない時は、国債の値段が安くなります。
債券市場で国債を高く買っても、安く買っても、もらえる利子は、2円のままです。
つまり、安く買うほどおトクです。
おトクな時に「国債の利率が上がる」と言います。
この時の利率は、「表面利率」とは違います。
国債の債券市場での売買価格が上がると、利率は下がります。
一方で、国債の債券市場での売買価格が下がると、利率は上がります。
国債の利率は、長期金利を表す目安
国債の利率は、長期金利を表す目安として使われます。
つまり、国債の価格が上がると、長期金利は下がります。
一方で、国債の価格が下がると、長期金利は上がります。
国債の債券市場での売買価格によって、金利が決まるのです。