需給ギャップとは?景気を良くするために必要なものとは?イラストで解説

経済学入門
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需給

需給とは「需要」と「供給」を合わせたものです。

需要とは、買いたい人のことです。

供給とは、売りたい人のことです。

需給ギャップ

需給ギャップとは、需要と供給にギャップがあるということです。

どちらかが多すぎて、どちらかが少なすぎるという状態です。

日本の場合は、売りたい人がたくさんいるのに、買いたい人が少ないのが問題となっています。

売りたい人がたくさんいるというのは、商品を作る工場はたくさんあるということです。

それに、工場には、働く人もいて、商品をたくさん作ることができます。

商品をたくさん作れる状態のことを「供給力がある」と言います。

日本は、供給力があります。

しかし、商品を買ってくれるお客さんが少ないのです。

この状態を「需給ギャップはマイナス」と言います。

マイナスの時は、商品が売れません。

商品が売れ残るなら、捨てるしかありません。

毎日、商品が売れ残るなら、そもそも作る量を減らした方がいいです。

大きな工場があったとしても、フル稼働させるのではなくて、少しだけ作るようになります。

または、工場を止めるようになります。

そうなると、そこで働いてた人を雇う必要もなくなります。

たくさんの労働者は必要ないので、一部の人はクビになります。

つまり、彼らは仕事を失います。

仕事がない人のことを「失業者」と言います。

失業者が増えて景気が悪くなります。

景気が悪くなった原因

昔は、日本も景気が良かったです。

景気が良かった頃を「バブル」と言います。

シャボン玉が膨らむようにどんどん景気が良くなり、ある日、バブルは弾けて消えました。

バブル崩壊後の日本は、ずっと景気が悪いです。

その原因は、バブルの時に工場を作りすぎたからです。

そんなにたくさん必要ないのに、大量に商品を作りました。

たくさん作りすぎると、商品が売れ残ります。

こうして、需要ギャップが広がってしまったのです。

 

良い景気を作るために

良い景気を作るために必要なことは、需給ギャップを減らすことです。

買い物をしたい人を増やすか、または、作る量を減らす必要があります。

需給がピッタリと一致すると、景気がうまく回っていく状態になります。

供給を減らす

供給を減らすということは、作る量を減らすということです。

供給を減らすとは、お店が商品を作る量を減らすということです。

例えば、工場を閉鎖します。

しかし、ここで一つ問題があります。

工場を閉鎖すると、そこで働いてた人が困ってしまうのです。

今まで、パンを作ることでお金を稼いでいた人は、パン工場が閉鎖してしまうと、お金を稼ぐことができません。

そこで働いてた人は、転職しなければいけなくなります。

そのため、労働者にやめてもらう時、その人たちの転職をサポートしたり、生活に必要なお金を与えたりする必要があります。

このように、政府は、失業者を支える政策も必要になります。

需要を増やすために

需要を増やすというのは、買う人を増やすということです。

買う人を増やすには、お客さんがお金を持っている状態を作ることが大切です。

人は仕事をして、お金をもらいます。

国民がお金を持っている状態を作るためには、仕事をする必要があります。

そのため政府は、仕事を用意します。

これを、財政政策と言います。

仕事があれば、人々はそこで働いてお金を得ることができます。

働いて、得るお金のことを「給料」とか「賃金」とか「収入」と言います。

これは、全部、「お金」という意味です。

働けば、お金が手に入ります。

お金があれば、それを使って、色々と買い物ができます。

財政政策をすると、買い物をする人が増えるのです。

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