需要曲線、供給曲線、均衡価格、アダムスミスの「神の見えざる手」とは?イラストで解説

アダムスミス

需要曲線

まず、需要曲線について説明します。

需要曲線とは「買いたい人」の気持ちです。

価格が高い時は、取引量は減ります。

取引量とは「売ったり買ったりする量」ということです。

価格が高い商品を、お客さんは買いたくありません。

価格が高い時は、取引しません。

価格が低くなると「この価格ならもっと買ってもいいなー」と思い始めます。

価格が安いと、買う人が増えます。

供給曲線

次に、供給曲線について説明します。

供給曲線とは「売りたい人」の気持ちです。

売り手は「高く売れるなら、たくさん売りたい」と考えています。

例えば、パンが高く売れるなら、パン屋は、たくさんパンを作ります。

パンをたくさん作るために、お店や工場を大きくします。

たくさん売れる時は、たくさん作ります。

パンがあまり売れない時は、パン屋はパンをあまり作りません。

売れ残りを作りたくないからです。

企業は、売れる分しか作らないのです。

均衡価格とは

この需要曲線と供給曲線が交わったところが均衡価格であり、均衡取引量です。

この点が、市場で取引される価格です。

買い手が欲しい量と、売り手が売りたい量のバランスがとれる点です。

価格の自動調節機能

供給過多や需要過多が起きたとしても、市場での取引を繰り返すうちにギャップが自然と解消され、需要と供給は一致していきます。

これを「価格の自動調節機能」といいます。

アダムスミスは、『国富論』の中で、この特徴を神の見えざる手と表現しました。

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