需要曲線
まず、需要曲線について説明します。
需要曲線とは「買いたい人」の気持ちです。
価格が高い時は、取引量は減ります。
取引量とは「売ったり買ったりする量」ということです。
価格が高い商品を、お客さんは買いたくありません。
価格が高い時は、取引しません。
価格が低くなると「この価格ならもっと買ってもいいなー」と思い始めます。
価格が安いと、買う人が増えます。
供給曲線
次に、供給曲線について説明します。
供給曲線とは「売りたい人」の気持ちです。
売り手は「高く売れるなら、たくさん売りたい」と考えています。
例えば、パンが高く売れるなら、パン屋は、たくさんパンを作ります。
パンをたくさん作るために、お店や工場を大きくします。
たくさん売れる時は、たくさん作ります。
パンがあまり売れない時は、パン屋はパンをあまり作りません。
売れ残りを作りたくないからです。
企業は、売れる分しか作らないのです。
均衡価格とは
この需要曲線と供給曲線が交わったところが均衡価格であり、均衡取引量です。
この点が、市場で取引される価格です。
買い手が欲しい量と、売り手が売りたい量のバランスがとれる点です。
価格の自動調節機能
供給過多や需要過多が起きたとしても、市場での取引を繰り返すうちにギャップが自然と解消され、需要と供給は一致していきます。
これを「価格の自動調節機能」といいます。
アダムスミスは、『国富論』の中で、この特徴を神の見えざる手と表現しました。