預金準備率操作を漫画でわかりやすく

政治/経済

預金準備率操作は、金融政策の1つです

預金準備率操作とは何か、解説していきます

最初に、話の前提を書くので、預金準備率操作だけを知りたい方は、目次から飛んでください

話の前提

景気を良くする方法

景気を良くするためには2つのやり方しかありません

金融政策と財政政策です

そして、金融政策には、「公定歩合操作」「預金準備率操作」「公開市場操作」の3つがあります

今回は、「預金準備率操作」について、解説します

登場人物

登場人物は、3つです

銀行は、個人からお金を預かったり、個人にお金を貸したりしています

個人が銀行に預けたお金は、銀行に置いてあるのではなく、誰か他の人に貸してあるのです

金利について

お金を借りて返す時は、利子が必要です

利子とは、ちょっと多めに返す分のお金のことです

また、金利とは、利子の元本に対する割合のことです

金利は、時期によって上がったり下がったりします

銀行について

銀行は、利子で稼いでいます

たくさんの人にお金を貸すことができれば、たくさん利子をもらえるので、たくさん稼ぐことができます

そのため、基本的には、たくさん貸したいです

金利の変動について

金利をどれくらいにするかは、それぞれの銀行が決めます

金利を下げる時

銀行にお金がたくさんある時は、金利を下げます

お金がたくさんある時は、たくさんの人に借りてほしいからです

金利を上げる時

逆に、銀行にお金があまりない時は、金利を上げます

銀行にあまりお金がない時は、あまり個人にお金を貸せないからです

景気について

景気は、良い時と悪い時があります

景気が悪い時

景気が悪い時は、モノが売れないので世の中の活気がなくなります

モノが売れないと、そのお店の従業員は、節約するようになるので、ますますモノが売れなくなります

景気がいい時

景気が良い時は、逆のことが起きます

景気が良いときには、多くのモノが作られて、売られます

たくさんモノが売れるので、従業員の給料が増えて、ますますモノが売れます

景気が良すぎる時

しかし、景気が良すぎると、問題です

景気が良すぎると、インフレになってしまいます

インフレとは、モノの値段がどんどん上がることです

まとめ

つまり、景気は、悪くてもダメで、良すぎてもダメです

ちょうどいい感じにしていく必要があります

景気をコントロールする方法

景気は、ある程度コントロールできます

景気をコントロールする方法は、世の中に出回っているお金の量をコントロールすることです

なぜ、世の中に出回っているお金の量をコントロールすると、景気が良くなるのか、説明します

景気対策をする時は、世の中に出回っているお金の量をコントロールします

そうすることで景気を良くしたり、ブレーキをかけたりできます

それぞれ見ていきましょう

景気が悪い時

まず、景気が悪い時は、景気を良くするために、行動します

なにをするかというと、世の中のお金の量を増やします

世の中にお金が増えると景気が良くなります

世の中のお金の量を増やすと、景気を良くすることができます

景気が過熱した時

景気が過熱しすぎるのも問題なので、日本銀行は景気にブレーキをかけるため行動します

何をするかというと、世の中のお金を量を減らします

世の中のお金が減ると、景気にブレーキがかかります

景気が過熱した時は、世の中のお金の量を減らして、景気にブレーキをかけます

このように、景気対策をする時は、世の中に出回っているお金の量をコントロールします

そうすることで景気を良くしたり、ブレーキをかけたりできます

まとめ

ここまでのまとめです

世の中に出回っているお金の量を操作できたら、景気を操作できます

世の中に出回っているお金の量をコントロールする方法が、金融政策です

世の中に出回っているお金の量は、日本銀行がコントロールしています

金融政策をおこなうのは、日本銀行です

それでは、日本銀行がどのように世の中のお金の量をコントロールするのか、見ていきます

預金準備率操作

ここから本題に入ります

金融政策には、「公定歩合操作」「預金準備率操作」「公開市場操作」の3つがあります

今日は、「預金準備率操作」について、勉強します

準備金とは

準備金とは、銀行が日本銀行に預けてるお金のことです

銀行は、普段は個人にお金を貸し出していますが、持ってるお金の全てを貸しているのではありません

一部を貸さずに持っています

この「貸さずにいる分」のことを「準備金」といいます

貸さずに持っている分は、日本銀行に預けています

預金準備率とは

持ってるお金のうち、準備金の割合のことを「預金準備率」といいます

日本銀行が、準備金の割合を決定します

準備預金制度とは

銀行は、準備金を日本銀行に預けることを義務づけられています

このルールを「準備預金制度」といいます

なぜ準備金が必要なのか?

準備金が必要な理由は、お金を預けた個人が、お金を引き出したくなった時に、ちゃんとお金を引き出せるようにするためです

そもそも、銀行は、個人からお金を預かったり、個人にお金を貸したりしています

つまり、個人が銀行に預けたお金は、銀行に置いてあるのではなく、誰か他の人に貸してあるのです

そのため、お金を預けてる人がお金を引き出したいときに、引き出せるように、準備金は、誰にも貸さないでおいてます

もし、準備金がないと、トラブルが起きます

例えば

上のお話は、嘘の作り話ですが、実際にこんなことがあったら大変です

そのため、準備金は、日本銀行に預けてあります

まとめ

ここまでのまとめです

・銀行は、個人からお金を預かったり、個人にお金を貸したりしている

・銀行は、持ってるお金の一部を日本銀行に預けて、残りを他の個人に貸し出してる

預金準備金率操作

さて、預金準備率操作の話に入ります

「操作」とは、上げたり下げたりすることです

「預金準備率操作」とは、「準備金の割合を、上げたり下げたりすること」です

準備金の割合を変えることで、世の中に出回るお金の量を変えます

準備金の割合を増やしたり減らしたりすると、世の中に出回るお金の量も増えたり減ったりします

銀行には、自由に使えるお金と、自由に使えないお金がありますが、自由に使えるお金は個人に貸し出します

準備金の割合を増やしたり減らしたりすると、世の中に出回るお金の量も、増えたり減ったりするのです

では、準備金の割合を増やした時と、減らした時を、それぞれ見ていきましょう

準備金の割合を増やした場合

準備金の割合を増やすと、個人に貸せるお金が減ります

そのため、世の中に出回るお金が減って、景気にブレーキがかかります

ちなみに、個人に貸せるお金の量が減ると、金利が上がります

金利が上がると、お金を借りづらくなります

そのため、金利が高い時は、個人はお金を借りようとしません

準備金の割合を減らした場合

準備金の割合を減らすと、個人に貸せるお金が増えます

そのため、世の中出回るお金が増えて、景気が良くなります

ちなみに、個人に貸せるお金の量が増えると、金利が下がります

金利が下がると、お金を借りやすくなります

そのため、金利が低い時はたくさんの人が、お金を借りようとします

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