こんにちは。私は、いわゆるZ世代、または、さとり世代と呼ばれる世代の人です。
今回は、自分の子どもが反抗期に入ってしまった時に親はどうするべきなのかということについて、Z世代の目線から意見を述べていきます。
子どもは、親と同じ生き方をしない
まず最初に確認したいことは、子どもは親と同じ生き方をしないと言うことです。
インターネットが普及した後の社会では、多様な生き方が認められるようになりました。
昔よりも、子どもの性格に多様性が現れるようになってきていると思います。
今の時代の子どもの方が、大人よりも、多くのことを知っています。
子どもの方が見えてる世界が広く、自分に適してる生き方を選べるのです。
だから、子どもは、あなたと同じ生き方をするとは限りません。
子どもは、その人なりの「信念」を持ちながら生きるのです。
子どもには、その人の生き方があり、その人なりの価値観に従って成長します。
彼らは、色んな生き方を、インターネットを通して学ぶのです。
インターネットで調べる習慣があるからこそ、親の長所や短所を鋭く見抜く能力が備わっています。
親の長所はマネをし、短所はマネしないようにします。
子どもが親に反抗するのであれば、「親のようにはなりたくない」と思ってるわけです。
それを、無理やりに「こうなりなさい」と強制したら、反抗されます。
反抗する子どもが求めているのは「尊敬できる大人」です。
Z世代の子どもは、「助けてあげるべき存在」ではなく「大人を評価する裁判官」です。
そのため、親は、子どもから尊敬される存在になるために、まずは「自分磨き」をした方がいいのです。
人はそれぞれ価値観が違う
人はそれぞれ価値があります。
具体的な例をあげると「自分の気持ちを言葉で伝えよう」とか「困っている人を助けてあげよう」などの信念を持ってる人もいる思います。
しかし、これは、全人類の共通の「常識」ではないのです。
例えば、アメリカでは自分の気持ちを言葉で伝えるのが正しいかもしれませんが、アジアでは相手の面子を守ったり、他人を傷つけないように気をつけながらコミュニケーションをとります。
また、困ってる人を助けるべきだと考える人もいますが、助けることは、相手の自由を奪うことだと考える人もます。
例えば、スズメを助けて、鳥籠に入れたら、スズメの自由を奪っています。
このように、人それぞれ、価値観は違うのです。
そのため、コミュニケーションをとる時は、相手の価値観に合わせてあげる必要が出てきます。
子どもが親に合わせるだけでなくて、親も子どもの価値観に合わせてほしいのです。
なぜなら、子どもは、学校の価値観に合わせながら、家の価値観にも合わせなければいけなくて、大変だからです。
もし、親が「自分の価値観が正しい」と信じているのなら、子どもはストレスに苛まれてしまうのです。
子どもはたくさん考えている
大人から見て、子どもが何も考えてないように見えたとしても、子どもは、自分の人生のことをたくさん考えています。
考えるだけでなく、インターネットで情報収集をしています。
そして、自分の判断力を使って、自分の人生を決めているのです。
だから、親が「こう生きるべきだ」と指示する必要はないのです。
『自由論』を書いたJSミルは、他人が「正解を用意する」ような考え方は、間違っていると主張します。
なぜなら、他人が「あなたはこう生きるべきだ」と判断するより、本人が「自分はこう生きたい」と考える方が良い人生を送れるようになるからです。
大人から見て、子どもが何も考えてないように見えたとしても、実は子どもも、頭の中では、たくさん考えています。
持ってる情報や選択肢が多すぎて、一つに絞れないだけです。
そのため、親がやるべき事は、本人のことを「本人に任せる事」なのです。
意見の対立を避ける
Z世代は「意見の対立を避ける」ように学校で教育を受けています。
つまり、反論しただけで「反抗的」という印象を与えてしまいます。
こうなってしまっている理由は、学校の先生が忙しくて、生徒の反論に構ってあげることができないからです。
子どもは「反論を言ったら先生に迷惑をかける」ということを理解しています。
反論を言わないコミュニケーションスタイルを身につけるのです。
そんな子どもに、親がアドバイスをすると、子どもは自由を奪われた気分になります。
親にとっては「ちょっとアドバイスしただけ」のつもりでも、子どもは「指示された」と受け取ってしまうのです。
親は子どもに「自分の意見を言いなさい」と声をかけがちです。
しかし、学校では「反論するな」と言われ、家では「意見を言え」と言われると、ストレスが溜まると思いませんか?
子どもは「自分の意見を言えない」のではなくて、「反論が許されない」環境に生きているのです。
大人から見ると、「意見を言わない」=「心を閉ざした」と感じるのかもしれません。
しかし、Z世代にとっては、「反論をしない」=「相手の面子を守る」ということです。
あなたにとっては、子どもの振る舞いが、理解できない時があるかもしれません。
しかし、その原因は、「あなたとは文化が違うから」なのです。
子どもは、アドバイスを求めてない
あなたは、子どもが何かを判断する時に「アドバイス」をしてませんか?
子どもが何か言い出そうとしてる時に、子どもの意見を遮ってないですか?
それは、本人の能力を開花させるチャンスを奪っています。
助けられてばかりいると、子どもは「自由」を感じられなくなってしまいます。
つまり「導くこと」が「コントロールすること」に繋がってしまうのです。
JSミルは、「人は自分の判断力を使う時に、その人の能力が開花する」と主張しています。
つまり、子どもが「自分で決めてる」ことに意味があるのです。
子どもはネットで情報を得ている
今の子どもたちは、いつでもインターネットにアクセスできます。
インターネットを使えば、無限に「優秀な人」からのアドバイスをもらうことができます。
逆を言うと「自分の親のアドバイスは役に立たない」と言うことも心の中では分かってます。
しかし、親の面子を守るために、その事は秘密にしてるのです。
信念を突き通すのはカッコ悪い
Z世代(さとり世代)の流行として「信念を突き通すのは、カッコ悪い」という価値観があります。
昭和の大人たちは、他人に迷惑をかけてでも自分の信念を突き落とす人が多いように感じます。
Z世代は、そんな大人たちに、迷惑をかけられて生きてきました。
だから、そんな大人にはなりたくないのです。
それが「自分の意見を言わない」というコミュニケーションスタイルに繋がっています。
しかし、昭和の人はそんなZ世代を見て「もっと自分の意見を言え」と騒ぎ立てます。
Z世帯は、そうゆう人に対して、不快感があるのです。
もし、「子どもが反抗期になった」と感じたら、それは、世代間の文化の違いが原因かもしれません。