流動性の罠とは、金利が下がらなくなる現象です。
この記事では、なぜ金利が下がらなくなるのか見ていきます。
最初に
投資家という言葉は「設備投資(民間投資)をする人」と指してる場合と、「債券を買う人」を指してる場合があると思います。
通常の金融政策
まず、通常の金融政策についてです。
通常であれば、金融政策をすると、景気が良くなります。
流動性の罠
流動性の罠の時は、世の中のお金を増やしても、金利が下がらなくなってしまいます。
金利が下がらない理由
金利が下がらなくなる理由は、債券が関係しています。
債券とは、お金と交換できるものです。
債券を安く買って高く売ると、儲けることができます。
債券を買う人は、債券で儲けるために、債券を買うのです。
流動性の罠の時
金利が低い時は、債券の価格は高くなってしまっています。
金利が下がるほど、債券価格が高くなるのです。
金利がほぼゼロになると、債券を買う人がいなくなります。
そんな時に債券を買うと損をします。
そのため、人々は債券を買いません。
消費や投資よりも、お金を持っていたいと思われるようになるため、お金のままで保有するのです。
債券の価格が上がると、債券の投資家は、債券を売ります。
すると、金利が下がらなくなります。
景気が悪くなる理由
金利が下がらないことで、景気が悪くなる理由は、設備投資が減るからです。
金利が下がらないと、設備投資の投資家が、銀行からお金を借りなくなります。
そのため、景気が良くならないのです。