新自由主義とは
新自由主義とは、国家が人々を助けるのではなくて、人々に自由にお金儲けをしてもらうという考え方です。
新自由主義は「小さな政府」です。
一方で、国家が弱者を助けるという考え方は、「大きな政府」と呼ばれています。
「大きな政府」のデメリットを克服するために、新自由主義が生まれました。
「大きな政府」のデメリットとは、お金持ちの人が損をしてしまうということです。
お金持ちから税金を集めて、弱者のために使うので、お金持ちの人が犠牲になってしまうのです。
そのため、新自由主義の政権下は、お金持ちが犠牲になることがないようにします。
このような考え方は、「小さな政府」とも呼ばれます。
「小さな政府」は、弱虫が嫌いです。
新自由主義の政権下では、企業がもっとお金を稼ぎやすい社会にしたり
子どもの教育のためや、病気の人のための予算を減らしたりします。
そのため、健康で、元気な人が、活躍しやすいです。
メリット
新自由主義のメリットは、国が発展することです。
「お金がある人や、能力がある人が活躍しやすいので、経済が回る」と、彼らは主張します。
その理由は、税金が少ないからです。
政府に取られてしまう税金の量が少ないと、お金を自分のために使えるので、グングン成長できる、というのが、彼らの意見です。
国の中に、お金持ちの人が増えたら、国全体が成長するはずです。
新自由主義は「お金持ちの人を増やす」というやり方で、国を発展させるのです。
デメリット
新自由主義のデメリットは、弱者が救われないことです。
お金持ちの人は自分のためにお金を使います。
つまり、弱者のためにお金を使いません。
そのため、弱者が助からないのです。
新自由主義は、「勝ち組と負け組」の格差を拡大する考え方なのです。
アメリカの新自由主義
アメリカでは、レーガン政権からトランプ政権まで、新自由経済政策が40年続いてきました。
しかし、現在のバイデン政権は、「大きな政府」へ方向転換しています。
その理由は、新自由主義のやり方をしても、アメリカは国を発展することはできなかったからです。
お金持ちの人が増えても、その恩恵が、国全体に広がることはなかったのです。
また、昔は、中国に勝つことが大事でしたが、今では、競争に勝つことより「弱者を救済すること」を望む人が増えているので、「大きな政府」が好まれるようになりました。