政府債務
政府債務とは、政府の借金のことです。
政府債務残高とは
政府債務残高とは、政府のお金がどれくらい「足りていない」のかを表す数字です。
政府に入ってくるお金が少なくて、出て行くお金が多い時、政府債務残高が増えます。
今の日本は、政府債務残高が増え続けています。
では、なぜ、入ってくるお金より、出て行くお金の方が多いのでしょうか？
その理由の一つは、入ってくるお金が少ないからです。
入ってくるお金とは、「税金」のことです。
税金
税金とは、国民が政府に納めるお金です。
政府は、国民から税金を集めて、国を運営します。
しかし、現在の日本では、政府のお金は足りていません。
そのため、税金を増やす必要があるのです。
しかし、税金を増やすと、国民の負担が増えてしまいます。
そのため、政府が使うお金の量を減らすことも、同時に大切になっています。
今の日本の政府は、普通に予算を組んでいるのに、結果としてお金が足りなくなる、ということを続けています。
つまり、政府がお金を使い過ぎなのです。
どれくらいのお金が足りてないのか？
それでは、政府のお金は、どれくらい足りてないのでしょうか？
現在、足りてないお金の金額は、約1000兆円です。
これを、国民から集めた税金で、解消していく必要があるのです。
日本の財政の深刻さについて
普通であれば、税金を集めて、集まった税金の金額以内で予算を組みます。
今までの日本の政府は、集まった金額の２倍近くのお金を使ってきました。
そのため、今のように政府債務残高が増え続けています。
日本の国家予算は、約100兆円ですが、税収はその半分しかありません。
これほど、日本の財政は、深刻な状況なのです。
ピケティの意見
今の世界では、お金持ちの家に生まれた子は幸運です。
しかし、日本に生まれただけで政府の借金を背負わされる子どもたちは、あまりに不幸です。
なぜなら、この借金を支払うために、子どもはたくさんの税金を納める運命にあるからです。
しかも、借金は既に約1000兆円です。
これを、未来の子どもたちの税金で解決しなければならないのです。
ピケティが考えた解決策
ピケティは、これの解決策を考えてくれています。
それは、お金持ちの人に税金をたくさん払ってもらうことです。
ピケティが提案したのは、「資本税」です。
これは、お金を持ってる人に税金を納めさせる税金です。
日本の政府は、借金をたくさんしています。
しかし、国民は、お金をたくさん持っています。
だから、国民にもっとたくさんの税金を納めてもらって、政府の借金の返済に使った方がいいと、ピケティは考えたのです。
普通のやり方で政府の借金を減らすのは、増税しかありません。
日本には、お金持ちの国民がたくさんいるので、「お金持ちから税金を集めよう」というのが、ピケティの意見です。
