インフレとは
インフレとは、物価がどんどん上昇してしまう状態のことを言います。
例えば、「パンの値段が、昨日は100円だったのに、今日になったら200円になっていた」という状態がおきたら、それはインフレです。
インフレになると、モノの価格がどんどん上昇するので、お客さんがパニックになります。
インフレが止まらない理由
インフレは、一度起きてしまうと、なかなか止めることができません。
なぜなら、価格がどんどん上がると「早く買い物した方がトクだ」という思考になるからです
お客さんはどんどん買い物するようになります。
パンの値段が今日200円だったのなら、明日には300円になってるかもしれません。
それなら、明日買うより、今日買ってしまう方がおトクなのです。
このように、「買ってくれるお客さんがたくさんいる状態」では、商品の価格は高くなります。
なぜなら、お店の店員さんにとっては、高くても売れる時は、高く売りたいからです。
このように、お店の商品の価格がどんどん上がってしまうと、国民は困ります。
生活するためにより多くのお金が必要になるからです。
お店の商品が高くて買えない日々が続くと、飢えてしまいます。
そんな時は、労働者は、「賃金を高くしてほしい」と考えます。
そして、企業は、賃金を高くします。
しかし、それは、インフレの問題を悪化させることに繋がります。
賃金を高くするとインフレが悪化する理由
賃金を高くすると、インフレが悪化する理由は、賃金が高くなると、人々が買い物をするからです。
つまり、買ってくれるお客さんが増えます。
「買ってくれるお客さんがたくさんいる状態」では、商品の価格は高くなります。
なぜなら、お店の店員さんにとっては、高くても売れる時は、高く売りたいからです。
商品の価格が高くなることと、労働者の賃金が高くなることが交互に起こります。
インフレが止まらなくなる理由は、「物価が上がり、賃金もあがる」というスパイラルが起きてしまうからなのです。
インフレを止める方法
このような状態の時、インフレを止める方法はないのでしょうか?
実は、インフレを止める方法があります。
それは「利上げ」と呼ばれる政策です。
利上げというのは、金利を引き上げることです。
金利
銀行は、金利を自由に決めることができます。
金利が高くなると、お金を借りる人にとっては負担が大きくなります。
なぜなら、金利が高い時にお金を借りると、返す時にたくさん利子をつける必要があるからです。
金利が高いタイミングでお金を借りると損なのです。
利上げをすると
金利を高くすることを、利上げと言います
金利を高くすることで、インフレを止めることができます。
なぜなら、企業や個人は、金利が高いタイミングでお金を借りたくないからです。
金利が高くなると、お金を借りる人が減ります。
インフレが収まる理由
金利が高い時は、企業は、銀行からお金を借りなくなります。
労働者の賃金も用意できなくなります。
そのため、賃金が下がります。
国民のみんなが貧乏になります。
国民がみんな貧しい時は、お店の商品は売れなくなります。
お店の商品が売れない時は、お店の人は、商品の価格を安くします。
こうして、物価の上昇は止まるのです。
つまり、利上げをすることで、インフレを抑えることができます。