教育格差
教育格差とは、生まれた環境により受けられる教育の機会に、格差が出てしまうことです。
教育格差がある国では、お金持ちの家に生まれたら、質の高い教育を受けることができます。
一方で、貧しい家に生まれたら、質の低い教育しか受けることができません。
本人がモチベーションを持ってるかどうかではなく、本人がお金を持っているかどうかで、学力が決まってしまうのです。
教育格差が貧富の格差に繋がる理由
教育格差は、貧富の格差に繋がります。
その理由は、高い学歴の人の方が、賃金が高くなるからです。
高い学歴を持っている人は、高い技術を身につけています。
高い技術を身につけている人は、たくさんはいません。
一方で、高い技術を身につけた労働者を雇いたい企業は多いです。
例えば、高い技術を持つエンジニアの数は少ないです。
一方で、高い技術をもつエンジニアを雇いたい企業は多いです。
すると、企業は少ないエンジニアを奪い合う形になるので、エンジニアの賃金は高くなります。
技術を身につけてる人の人数が少ないと、技術の価値は上がるのです。
一方で、誰にでもできるような単純作業ができる労働者は、たくさんいます。
単純作業をして働きたい労働者は、たくさんいます。
そのため、企業は賃金の設定を低くします。
なぜなら、働きたい人がたくさんいるなら、賃金を安くしても働いてくれる人がいるからです。
こうして、スキルの高い労働者の賃金は、上がり、スキルの低い労働者の賃金は下がります。
これが、貧富の格差に繋がっていくのです。
技術革新
学校で身につけた技術のレベルが高い人は、高い賃金をもらいます。
一方で、技術革新が起きると、従来の技術は「古い技術」になります。
そのため、常に、最新の技術を身につけている人が高い賃金をもらいます。
その理由は、最新の技術を身につけている労働者が少ないからです。
例えば、技術革新が起きて、IT技術が進歩した時に、その技術を身につけた人が少なければ、その人の賃金は高くなります。
新しい技術を身につけた労働者が少ないうちは、その労働者の賃金は、高いです。
そして、技術が普及して、たくさんの人がその技術を身につけるようになってくると、賃金は下がっていきます。
そうしてるうちに、また、新しい技術が生まれます。
現代では、技術革新が次々に行われています。
その度に、最新の技術を身につけてる人が高い賃金をもらいます。
一方で、いつまでも単純労働しかできない人は、賃金が下がるのです。
技術革新が起きた時に、労働者は、その最新の技術を身につけていく必要があります。
なぜなら、技術を身につけていかないと、賃金が下がるからです。
技術を持つかどうかは教育で決まる
技術を持つかどうかは教育で決まります。
例えばコンピュータを設計する労働者は、大学でITの教育を受ける必要があります。
教育を受けることができれば、スキルを身につけることができます。
つまり、教育の平等が、賃金の平等に繋がっていくのです。
実際に、第二次世界大戦後、教育が行き渡った時期は、経済発展が、格差に繋がりませんでした。
つまり、教育が貧富の格差を減らす手段なのです。