国債
政府は、お金が必要な時に、国債を発行します。
(発行とは、「作る」ということです)
国債とは、お金と交換できる紙です。
政府は、国債を発行することで、お金を手に入れます。
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この時のお金は「借りたお金」です。
いつかは、返します。
つまり、「国債を発行する」とは、「お金を借りる」という意味なのです。
お金を貸してくれるのは、投資家や銀行などです。
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金利
国債を使って借りたお金は、いつか返します。
返す日のことを「満期」と言います。
満期が来たら、政府はお金を返さなければいけません。
さらに、借りたお金だけを返すのではありません。
お金を増やして返します。
その増える分のことを「利子」と言います。
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お金を借りたら、少し多めに返すのが、社会のルールです。
しかし、利子の大きさは、上がったり下がったりします。
利子の大きさのことを金利と言います。
「金利が上がる」と「利子が大きくなる」は、同じ意味です。
また、「金利が下がる」と「利子が小さくなる」は、同じ意味です。
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お金を借りる人にとっては、金利が高いと大変です。
金利が高い時は、お金をたくさん増やして返す必要があります。
金利が高い時は、お金を返す時に、負担が大きいのです。
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また、お金を借りる人にとっては、金利が低いと嬉しいです。
お金をあまり増やして返す必要がないからです。
金利が低い時は、お金を返す時に、負担が小さいのです。
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利払い
利子を払うことを利払いといいます。
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政府は、国債を発行しています。
そして、銀行や投資家から、お金を借りています。
もし、金利が高くなると、利払い費が増加します。
つまり、お金を借りている政府にとっては、負担が大きいです。
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財政
財政とは、「政府のお財布」のことです。
圧迫とは、「お金がなくなる」というニュアンスです。
利払い費が増えると、政府のお財布のお金が、なくなってしまうのです。
誰が金利をあげるのか?
金利を高くするのは、日本銀行です。
日本銀行は、「日本の中央銀行」と呼ばれています。
日本銀行は、金利をコントロールすることができるのです。
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金利を高くすると、政府の負担が増えます。
それなのに、なぜ、わざわざ金利を高くするのでしょうか?
それには理由があります。
ここからは、日本銀行が金利を上げなければならない状況について説明していきます。
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なぜ金利をあげるのか?
結論から言うと、日本銀行は、インフレを止めるために金利を高くします。
インフレとは、お店のモノの値段がどんどん高くなる現象のことです。
お店の値段が、どんどん高くなると困ります。
それを防ぎたくて、金利を高くするのです。
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それでは、金利を高くすることで、インフレが止まる仕組みについて説明します。
まず、金利は、「お金の借りやすさ」を決めます。
金利が低いと、お金が借りやすいです。
金利が高いと、お金を借りづらいです。
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金利を高くすると、お金が借りづらくなります。
銀行からお金を借りるのは、国民です。
国民はできるだけ金利が低いタイミングでお金を借りようとします。
なぜなら、金利が高い時に、銀行からお金を借りると損をするからです。
そのため、金利が高くなると、国民は、銀行からお金を借りなくなります。
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一方で、金利が高くなると、国民にとって、良いことが起こります。
銀行にお金を預けるだけで、お金が増えやすくなるのです。
そうなると、タンスに貯金するより、銀行に貯金する方がお得になります。
みんなお金を銀行に預けます。
銀行にお金が集まるようになります。
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金利が高い時は、人々は、買い物をすることより、銀行にお金を預けるようになります。
なぜなら、銀行にお金置いておくだけで、お金が増えるからです。
人々は、買い物しなくなります。
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銀行にお金を預けることを「預金」と言います。
預金をする人が増えると、買い物をする人が減ります。
つまり、お客さんが減ります。
お客さんが減ると、お店のものが売れなくなります。
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お店のモノが売れなくなった時は、モノは値下げされます。
なぜなは、安くしないと売れないからです。
お店のモノが安くなっていきます。
お店のモノが安くなるということは、「インフレが止まる」ということなのです。
インフレが止まります。
インフレを止めるために、日本銀行は、金利を高くするのです。