日本の社会保障には、4つの柱があります。
①社会保険
②公的扶助
③社会福祉
④公衆衛生
それぞれどんな内容なのか見ていきます。
給付とは
お金のことを「給付」と言います。
税金で、みんなからお金を集めておいて、病気の人にそのお金を、与えます。
困っている人は、国から給付金をもらうことができるのです。
①社会保険
社会保険は、強制加入の保険制度です。
会社員は、社会保険に入る必要があります。
病気になって、病院に行くと、お医者さんたちにお金を払う必要があります。
しかし、日本には、社会保険があるので、本来払うべき金額のうち、患者は3割だけを支払えばOKです。
残りの7割は、国が支払います。
これは、社会保険のおかげです。
お金持ちの人も貧しい人も、病院に行った人、全員が、社会保険の恩恵を受けます。
また、仕事を失った人は、国から、お金をもらえます。
失業した人が、お金をもらうことができるのは、社会保険のおかげなのです。
また、社会保険があるおかげで、介護が必要な高齢者は、お金を受け取ることができます。
デイサービス施設に通ったり、ホームヘルパーに来てもらったりすると、利用者はかかった費用の1割だけを負担するのです。
②公的扶助
扶助の“扶”も“助”も、助けるという意味です。
「公的扶助」とは、生活に困ってる人に対して最低限度の生活を保障する制度です。
公的扶助は、高齢者や、障がい者、病気の人など、働きたくても働けない人が、もらいます。
人は、働けないと、お金を得ることができません。
そんなお金を得ることができない状況にある人をサポートするのが、公的扶助です。
③社会福祉
社会福祉とは、ハンディキャップを負ってる人がもらうお金です。
ハンディキャップを負ってる人とは、高齢者、障害者、母子家庭などです。
そのハンディキャップを克服して生活できるように支援をします。
ハンディキャップを負ってる人に、施設やサービスを提供するのが、社会福祉です。
④公衆衛生
公衆衛生とは、病気が広がらないように対策することです。
公衆衛生は、地方自治体の保健所や保健センターなどが中心になって行います。
例えば、赤ちゃんの時に、注射を打ちます。
その注射のことを予防接種と言います。
また、病気になってないかを調べる健康診断や、飼っている犬・猫などの保護・管理なども、公衆衛生に含まれます。