今回は、無担保コールレート(オーバーナイト物)について書いていきます。
言葉が長いので、まずは、それぞれの単語の意味をみていきます。
担保
私たち国民が銀行からお金を借りようとすると、必ず担保を出すように言われます。
担保とはなんでしょうか?
担保とは、お金を借りる時に、代わりにあげるものです。
例えば、Aさんが、Bさんから、お金を借りたいと考えているとします。
でもAさんは、お金を返さないかもしれません。
お金を盗む可能性もあるわけです。
Aさんは、Bさんからお金を借りたいです。
でも、BさんはAさんを信頼してません。
こんな時は、担保が必要です。
今回は、例えば、担保を家にするとします。
Aさんは、Bさんに、家を渡しておきます。
もし、Aさんがお金を返さなかった場合、Bさんは、「お金を返してくれないなら、家を返しません」と脅すことができます。
Aさんがお金を返さない場合、Aさんの家が帰ってきません。
これは、Aさんが困ります。
だから、Aさんは「お金を返そう」という気持ちになります。
普通は、お金を借りる時は、このように担保が必要です。
しかし、銀行どうしの貸し借りの時は違います。
銀行は、無担保で貸し借りしています。
銀行が銀行からお金を借りる時は、担保は必要ないのです。
コールレート
銀行どうしはお金を貸し借りしてます。
銀行がお金を貸し借りしてる場所のことを、コール市場と言います。
また、お金を貸し借りする時は、金利がつきます
金利のことをレートと言います。
銀行がお金を貸し借りする時の金利のことをコールレートと言います。
つまり、コールレートとは、コール市場のレート(金利)のことです。
オーバーナイト
オーバーナイトとは「1泊」という意味です。
1日だけ借りるお金のことを「オーバーナイト」と言います。
今日借りて、明日返す、ということです。
無担保コールレート(オーバーナイト物)
それでは、無担保コールレート(オーバーナイト物)の説明をします。
これは、一日だけ借りる時の金利のことです。
無担保コールレート(オーバーナイト物)と呼ぶと、名前が長いので、私の記事では、「コールレート」と呼ぶことにします。
景気のコントロール
日本銀行は、景気をコントロールすることができます。
その時に、コールレートの数字をコントロールします。
パターンは2つあるので、それぞれ紹介します。
1つ目に、数字を低くさせたい場合です。
数字を低くさせたい時は、日本銀行は、銀行にお金をあげます。
銀行のお金が増えれば、銀行は、他の銀行からお金を借りなくても良くなります。
すると、コールレートの数字が低くなるのです。
2つ目に、数字を高くさせたい場合です。
数字を高くさせたい場合は、日本銀行は、銀行からお金をもらいます。
銀行からお金がなくなると、銀行は、他の銀行からお金を借りなければいけなくなります。
お金を借りたい銀行が増えると、コールレートが高くなります。
このように日本銀行は、銀行にお金をあげたり、もらったりする中で、コールレートの数字を動かしてるのです。