私が経済学を学ぶ時に、いちばん最初に混乱したことがあります。
それは「借金は良いこと」という考え方です。
経済学では、借金は悪いことじゃないそうです。
経済学では、借金をして設備投資をすることで、景気が良くなると考えられています。
どういうことか見ていきます。
お金を借りる
人は、銀行からお金を借りることができます。
お金を借りることを「借金」と言います。
「お金を借りる人」と聞くと、貧乏な人を想像するかもしれません。
例えば、今月の生活費が残ってないから、お金を借りるしかない人、みたいな人をイメージします。
しかし、経済学での「お金を借りる人」はもっとポジティブです。
お金を借りるのは、会社の上の人です。
会社の上の人たちが、工場を大きくするために、お金を借りているのです。
お金を借りて、工場を大きくしたりすることを「設備投資」と言います。
経済学では、お金を借りることは、ネガティブなことではありません。
なぜなら、お金を借りて返せる人だけが、銀行からお金を借りることができるからです。
逆に、お金を返してくれなさそうな人には、銀行はお金を貸さないのです。
設備投資
銀行からお金を借りて、工場を大きくしたり、設備を買ったりすることを「設備投資」と言います。
なぜ、設備投資をするのでしょうか?
それは、設備投資をすると、さらに儲かるからです。
お金を借りて工場を大きくしたとします。
すると、工場でさらにたくさんの商品を作れるようになります。
たくさんの商品が作れるなら、儲かります。
儲かったお金で、借金を返します。
工場を大きくしたりおかげで、借金を返した後も、儲け続けることができます。
このように、借金をしてでも、工場を大きくするとたくさん稼げるようになるのです。
これが、会社の上の人たちが銀行からお金を借りる理由です。
なので、「お金を借りる」=「新しい挑戦をすること」だとイメージしていいと思います。
景気
銀行からお金を借りて、設備投資をする人が多いと、景気が良くなります。
なぜなら、工場を大きくした人は、今までよりもたくさんの商品が作れて儲かるからです。
さらに、工場を大きくするために働いた建築会社の人も儲かります。
工場を大きくするには、建築会社の人に働いてもらう必要があります。
ここで、お金を払うので、建築会社の人も儲かるのです。
借金は良いこと?
経済学では、借金は悪いことではありません。
しかし、それは会社の社長のような人たちの話です。
借金をしても、それを返す計画がしっかりしてる人は、借金をします。
しかし、私のような普通の人は、借金をしない方が良いです。
なぜなら、お金を返せるかどうか分からないからです。