経済学では「インフレになったら、人々は不動産を買うだろう」と想定されています。
なぜ、そのように考えられているのでしょうか?
メカニズムを見ていきます。
不動産
不動産とは、家のことです。
インフレ
インフレとは、物価がどんどん高くなることです。
インフレが起きてる状況では、同じ金額でも、買えるものが少なくなります。
今日は、180円でハンバーガーが買えたとしても、明日になったら200円になっているかもしれません。
インフレが起きてる時は、商品が、明日には値上がりするかもしれないのです。
この理屈を知っている人は、インフレがになると、お金を、不動産などモノに替えようとします。
インフレが起きてる時は、多くの人々が、不動産のような大きな買い物をします。
そうなると、不動産屋さんが儲かります。
国全体で見ると、景気が良くなります。
景気をよくする方法
こうしたメカニズムを利用して、景気をよくする方法があります。
わざとインフレを作って、人々に「いま不動産を買おう」という気持ちにさせて、景気を良くさせるのです。
インフレを作る方法は、国のお金の量を増やすことです。
インフレとは、国内にお金が沢山ある状態です。
国のお金の量を増やすと、インフレになります。
物価が上がると、今まで100円で買えてたものが、100円では買えなくなります。
つまり、お金の価値が下がります。
インフレになると、現金の価値がどんどん下がるので、モノに変えてしまう方がいいのです。
国のお金の量を増やす政策を「量的緩和」と言います。
国のお金の量が増えると、お金の価値が下がります。
お金の価値が下がってることに気づいた人は、不動産などの大きな買い物を早めにします。
不動産などの大きな買い物をする人が増えると、不動産などを売る人が儲かるので、景気が良くなるのです。