スタグフレーションになると何が起きるのか?イラストで分かりやすく解説

物価(インフレ・デフレ)
スポンサーリンク

スタグフレーションになると、景気を改善するのが難しくなると言われています。

具体的に何が起きるのか?見ていきます。

スタグフレーションとは

スタグフレーションとは、景気が悪いのに、インフレが起きている状況です。

景気が悪いため、給料は増えません。

インフレが起きている時は、物価が上がります。

つまり、食費や生活費がどんどん高くなるのです。

生活費が高くなると、貧しくなる人が増えます。

さらに、インフレになると、お金の価値が下がるので、貯金の価値が下がります。

たくさんのお金を貯金として、持っていても、その金額で買えるモノの量が減ってしまうのです。

スタグフレーションがやっかいなのは、一般的な景気対策をするのが難しいことです。

景気対策をすると、インフレが加速してしまいます。

一方で、インフレを止めようとすると、景気が悪くなってしまうのです。

景気対策

景気をよくするために頑張ることを「景気対策」と言います。

景気をよくするためには、国民がお金持ちになることが必要です。

国民がお金を持ってないと、経済が回らないからです。

景気を良くするために政府が頑張ることを「財政出動」と言います。

財政出動では、国民がお金持ちになるように、人々にお金をバラ撒いたりします。

国民みんなにお金を与えれば、みんながお金持ちになります。

しかし、みんながお金持ちになると、物価が上がります。

なぜなら、高くても売れるからです。

景気を回復させようとすると、物価が上がってしまうのです。

景気対策を優先した場合、インフレになります。

インフレになると、お金の価値が減ります。

100円は、100円でも、その金額で買えるモノの量が減るのです。

これを「購買力が減る」と言います。

モノを買うチカラが落ちてしまうということです。

お金の価値が下がると、悲しむのは、お金持ちや高齢者です。

今まで、コツコツ貯金をしてきた人は、インフレが嫌いです。

なぜなら、インフレになると、貯金の価値が下がるからです。

今まで、貯めてきた貯金の価値が下がってしまうのです。

インフレ対策

インフレにならないように頑張ることを「インフレ対策」と言います。

インフレにならないようにするには、むやみに国民に、お金をバラ撒かない方がいいです。

日本にお金が溢れると、日本がインフレになってしまいます。

そのため、むしろ「国民にお金がない状態」をキープした方が、インフレを防ぐことができます。

しかし、お金がないと国民が貧しくなります。

インフレを防ごうとすると、国民が貧しくなってしまうのです。

スタグフレーションに陥った場合

スタグフレーションになってしまうと、インフレを放置して景気対策を優先するか、インフレ抑制を優先して、景気を犠牲にするかの二者択一になります。

どちらを選んでも、残念な未来が待っています。

スタグフレーションに陥ってしまうと、景気を良くするのは難しいです。

そのため、そもそもスタグフレーションにならないように努力するのが大切なのです。

タイトルとURLをコピーしました