自由貿易のメリットとデメリットをイラストで分かりやすく紹介

自由貿易
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自由貿易になると、より安い商品が日本で買えるようになります

これは、お客さんにとって嬉しいですが、企業にとっては競争が激化するので、苦しいです

自由貿易には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?見ていきます

自由に貿易をするべき理由

理由①

アダムスミスは、「貿易はそれぞれの国を豊かにするもの」だと考えました

貿易がそれぞれの国を豊かにする理由は、得意を生かすことで、全体の生産量を増やせるからです

例えば、A国とB国が、苺とバナナを作っていたとします

貿易する前と後の「人の数」と「果物の数」をそれぞれ数えてください

人の数は変わらないのに、果物の数が増えています

なぜなら、「苦手なモノを諦めて、得意なモノに集中したから」です

得意なことに集中すると、全体でより多くの果物を生産できるのです

そのため、貿易した方が、それぞれの国を豊かにするのです

理由②

自由貿易をするべき理由の2つ目は、買った方が安いものは、買った方がいいからです

アダムスミスは、賢い人は「買った方が安いものは、買う」と言っています

例えば、靴を自分で作る人はほとんどいません

なぜなら、買った方が安いからです

買った方が安いものを、わざわざ自分で作る必要はないのです

それと同じで、他の国から輸入する方が安い商品があります

そのような商品は、自国で作る必要はないのです

理由③

理由の3つ目は、得意な分野を生かせるようになるからです

自由な貿易をするということは、苦手な分野を他の国に任せるということです

苦手な分野を他の国に任せることで、自分は、得意な分野を生かせるようになるのです

ビジネスの世界では、苦手なことを頑張る必要はありません

「勝てない勝負に挑まない」ことが大事です

言い換えると、苦手なものを伸ばすために使ってるお金は、得意なものを伸ばすために使うべき

ビジネスの世界では、苦手な分野を他の国に任せることで、自分は得意な分野に集中することが大切です

苦手なものを頑張ってはいけない理由は、利益率が薄いところに、時間とお金を使うと、もったいないからです

頑張っても成果が出にくいところに、お金を使うのは、賢くないのです

苦手な分野を頑張るということは、利益の少ない産業にお金をつぎ込むことになります

時間とお金をかけないと成長できないような「利益の薄い分野」に国のお金を集中させることは、お金の無駄遣いになります

利益率の低い産業は、諦めた方がいいのです

そうすることで、利益率の高い産業に国の力を集中させることができます

そして、国の全体の利益率が高くなり、国は豊かになるということです

自由貿易のメリット

お客さんが嬉しい

自由貿易を進めると、海外の安くて品質の良い製品が国内に入ってきます

競争には、価格を下げ、品質を向上させる傾向があります

お客さんは、安いものを買えるようになるのです

また、海外から必要なものを手に入れることが出来ます

消費者のニーズに応える商品がどんどん現れるようになるのです

国際競争力が身につく

貿易をするということは、ライバルが全世界になるということです

貿易をする前は、ライバルが日本の中だけなので、競争がゆるいです

しかし、貿易をすると、外国企業との競争をしなければなりません

そのため、会社は、海外のライバルに負けないように、より良い商品を作るようになるのです

こうして国際競争力が身につきます

世界全体の生産性が向上する

貿易をするようになれば、それぞれの国は、自分の得意なことに集中するようになります

そのため、効率よく商品を生産できるようになるのです

つまり、それぞれの国が「効率の悪い仕事をするために浪費する時間と労力」を減らすことができる

産業全体としての生産性が向上するのです

それぞれの国が得意なものに集中したら、商品の価格を下げていくことができます

そしたら、お客さんの生活が良くなります

こうして、効率的に、いい商品を作ることができるのです

自由貿易のデメリット

ここからは、反論を見ていきます

反論①

反論の1つ目は、国内産業が圧迫されて、失業者が出るというものです

海外と競争したら、お客さんが海外に取られてしまいます

お客さんが海外に取られたら、儲からなくなって失業してしまう人もいるかも知れません

競争が激しくなると、負ける人が現れるのです

ただ、見方を変えることもできます

海外の方をお客さんにできるのです

日本の人口は減少しています

もし、海外と貿易をしたら、海外のお客さんにも商品を売ることができます

製品を外国に輸出するようになるので、売上げが上がるかもしれないのです

日本は人口が減っているので、海外と貿易した方がいいのです

反論②

自国で生産せず相手国に依存しすぎると、交渉力が弱くなるという意見もあります

「貿易をする」ということは、「相手がやってる仕事を自分はやらない」ということです

そうなると、取引をする時に交渉力が弱くなる場合があります

海外から輸入をしているということは、その国から「来月から、商品の値段を2倍にする」と言われしまう可能性もあります

たしかに、「高く売りつけられたら怖い」と感じる人もいるかもしれません

しかし、その心配入りません

値段を高くすると言われたら、別の国から買えば良いのです

多くの国と貿易をすることで、自分を守ることができるのです

反論③

反論の3つ目は、戦争が起きたときに、輸入が止まる恐れがあるというものです

外国産の農作物に負けて、日本の農家が破滅したら大変だと考える人もいます

なぜなら、戦争が起きて、周りの国から輸入ができなくなったら、食べるモノがなくなってしまうからです

だから、国内でも作れるようにした方がいいという考え方もあります

しかし、その意見には、反論の余地があります

なぜなら、戦争が起きたら、そもそも農業を続けられないからです

戦争が起きたら、エネルギー源の輸入が止まります

ガソリンがなくなり、トラクターや、トラックも使えなくなるので、野菜を作っても、運ぶ手段もありません

戦争になったら、国内で農業を続けることはできないのです

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