円安になると、輸出が伸びる理由とは?イラストで解説

公民
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円安について

円安とは、円が安くなることです。

円安になると、輸出が増えます。

覚え方は、「円やで」です。

円安は、輸出産業に有利です。

この記事では、「輸出をたくさんする会社」に注目します。

例えば、車を作る会社は、アメリカなどに輸出をたくさんしています。

輸出をたくさんする会社は、大きな会社が多いです。

大きな会社は、日本の経済に影響を与える存在です。

つまり、輸出で儲かるということは、日本の景気が良くなることに繋がります。

それでは、なぜ円安になると、輸出が増えるのでしょうか?

それは、円安になると、アメリカで車を売る時に、安く売ることになるからです。

円安の時は、日本人を安く雇えます。

安い値段で車を作ることができるのです。

円安だと海外では、日本製品が安くなるのです。

円安は、輸出をたくさんする企業にとっては嬉しいです。

そのため、円安の方が、車を売る人にとっては、嬉しいのです。

このような事情があり、円安にしようという動きがずっとありました

円安にすると、自動車産業の人にとって、利益があります。

そのため、円安にしたかったのです。

応用

ここまでは中学生レベルの勉強をしてしました

ここからは高校生レベルの話になります

ずっと円安にしたい!と考えてきました。

しかし、いざ、円安になると、意外とメリットがなかったというお話についてです。

普通なら、円安になると、輸出で儲けられるようになります。

しかし、現在の日本は、輸出で儲けることが出来ていません。

その理由は、空洞化です

空洞化とは、工場を海外に移動させることです

なぜ空洞化が進んだのでしょうか?

日本は、円高の時に、空洞化が進みました。

なぜなら、円高だと、人件費が高すぎて、日本製品を安く作れないからです。

円高の時は、産業を空洞化させた方がおトクなのです。

円高の時も儲かるようにする方法が、工場を海外に移転することなのです。

円高の時は、給料を円で払う場合は、給料が高くなります。

しかし、給料をドルで払えば、給料が高くなりません。

それなら、アメリカに工場を作って、アメリカの労働者を雇って、自動車を作れば、円高に左右されずに利益が上がります。

このようにして、工場が海外に移動しました。

人件費が安いという点でいうと、アメリカより中国の方が安いです。

そのため、中国に工場をつくりました。

こうして、昔なら、日本人がもらっていた給料を、今では、外国人がもらうようになりました。

海外の人を雇って働いているので、その分、日本人は働き口がなくなります。

日本人が給料をもらうのではなく、外国人が給料をもらう仕組みなのです。

これが産業の空洞化です。

日本企業は次々と海外に工場を移設していきました。

工場が海外にあると、円安の時に儲かりません。

なぜなら、外国人に給料を与えているからです。

円安の時に儲かるのは、日本人に給料を与えている時だけです。

日本は、円高でも儲かるようにしようとしてきました。

このため、今の日本は、円安になっても、輸出が増えづらくなってしまったのです。

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