賃金が上がると嬉しい
まず、給料が増えたら嬉しいです。
給料が増えたら、その職場で働きたいと考える人も増えます。
名目賃金が上がると、労働供給が増えるのです。
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実質賃金
給料がある日100万円になったら嬉しいですが、パンの値段も100万円になってたら、嬉しくありません。
賃金が上がっても、物価も上がってしまうと、「実質的には」賃金は上がっていません。
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名目賃金が上がっても、物価も上昇してたら、買い物できる量が増えません。
名目賃金ではなくて、実質賃金が上がってくれたら嬉しいのです。
国民所得を増やす
政府は、財政政策や金融政策などで、国民のお金を増やすことが出来ます。
国民の給料が増えたら、国民は喜びます。
人々は、給料をもらうと、買い物をします。
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人々の名目賃金が増えると、買い物をする人も増えるのです。
インフレになる
お客さんが増えるとインフレになります。
なぜなら、たくさんのお客さんが少ない商品を奪い合うと、商品が高くても売れるようになるからです。
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お客さんが増えると、商品の値段が高くなります。
貨幣錯覚
貨幣錯覚に陥ってる間は、国民は、まだ全般的なインフレに気づきません。
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貨幣錯覚に陥ってる間は、失業率が下がります。
失業率が下がるということは、働く人が増えるということです。
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貨幣錯覚から目が覚める
世の中の商品の値段がどんどん上がっていくと、貨幣錯覚から目が覚める日が来ます。
物価が高くなっていることに気づくのです。
物価が高くなると、国民は、「給料が低いから、買い物できない」と考えます。
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労働者は、インフレ期待(予想)をするので、賃上げを要求します。
インフレ期待(予想)とは、この先の予想されるインフレ率のことです。
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インフレが高い状態が続くと人びとのインフレ期待(予想)も高まります。
今後、どんどんインフレになることを予想すると、彼らは「給料増やして」と要求します。
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そして、実質賃金は元に戻ります。
企業の対応
賃金を増やすとどうなるでしょうか?
賃金を高くすると、企業の利益も圧迫されます。
そのため、従業員をクビにするか、商品の値段を高くせざるを得ないのです。
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結局、失業率は、元に戻ってしまいます。
また、商品の値段を高くします。
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結果、商品の値段が上がったのに、失業率は減らないのです。
インフレだけが残る
もし、国民の給料が増えても、失業者は減らないし、インフレ率だけが上がります。
たしかに短期的には、失業率が下がるのですが、貨幣錯覚から目が覚めると、再び失業率は元の水準まで増えるのです。
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