貨幣需要が増大すると、利子率が上がります。
その理由を見ていきます。
貨幣需要とは
貨幣需要とは、商品を買うために必要な貨幣を保有することです。
お金がほしいという状態です。
貨幣需要が増大
お金がほしい時は、人々は、銀行からお金を借りようとします。
「貨幣需要が増大する」とは、「銀行でお金を借りたい人が多い」という意味です。
貨幣の需給
借りたい人が多くなると、どうなるでしょうか?
借りたい人が増えると、「需要>供給」になります。
つまり、借りたい人が多くて、貸してくれる人が少ない状態です。
借りたい人が増えると、貸してくれる人の取り合いが始まります。
すると銀行は、「もっとも高い利子率」で借りてくれる人にお金を貸します。
利子率が上がる理由は「貸せるお金の量が少なくて、借りたい人が多い時、金利が高くても借りようとする人がいるから」です。
景気が良くなると、貨幣需要が増える
景気が良くなると、貨幣需要が増えます。
なぜでしょうか?
景気が良い時は、企業は、もっと設備投資をすることで、儲けることができます。
だから、銀行からお金を借ります。
そのため、景気が良い時は「お金を貸してほしい」という企業が増えるのです。
所得が増えると、貨幣需要が増える
パン屋さんで、パンが沢山売れると、パン屋さんの所得が増えます。
所得が増えたら、オーブンを買いたいと考えます。
お金を借りたいと感じます。
つまり、貨幣需要が増加します。
公共事業をすると利子率が上がる
公共事業をすると、建設業者の人の所得が増えます。
そして、所得が増えた建設業者の人は、いつもよりたくさん買い物をします。
パンが売れるようになります。
そしたら、パン屋さんは、「設備投資をする(オーブンを買う)ことで、もっと儲けることができるだろう」と考えます。
パン屋さんは、お金を銀行から借ります。
このような時期は、たくさんの人が銀行から、お金を借りようとします。
そのため、利子率が上がるのです。
まとめ
景気が良くなると、人々は、お金をもっと使いたいたいと考えるようになります。
つまり、貨幣需要が上昇します。
お金を借りたい人が多い時は、利子率が上がります。
なぜなら、借りたい人が多くて、貸せる人が少ない時、銀行は、「より高い利子率で借りれる人」にお金を貸すからです。