ケインジアンとマネタリストは、金融政策や財政政策に考え方の違いがあります。
それぞれ見ていきます。
金融政策について
ケインジアンとマネタリストは、国内のお金増やすという点に関して、意見の違いがあります。
ケインジアンは、国内のお金を増やすと、経済が成長すると考えています。
一方で、マネタリストは、国内のお金を増やしても経済は成長しないと考えています。
まず、ケインジアンの考え方を見ていきます。
ケインジアンは、国内のお金を増やすことで、景気を良くすることができると考えています。
ケインジアンは、不景気の時は、国内のお金の量を増やそうと主張しています。
なぜなら、国内のお金が少ない時に、景気が悪くなると考えているからです。
一方で、マネタリストは、むやみにお金を増やせばいいと言うわけではないと考えています。
なぜなら、国内のお金を増やしてもインフレになるだけだと考えているからです。
マネタリストは、国内のお金の量を増やしても、国内の経済は成長しないと考えています。
マネタリストは、「ケインジアンが裁量的にやってるのが、良くない」考えています。
裁量的というのは、当人の考えや判断に基づいて行動することです。
つまり、ケインジアンは、当てずっぽうなお金の増やし方をするので
マネタリストはケインジアンを批判しているのです。
マネタリストは、お金の供給は、当てずっぽうにやるのではなく、ルールに従ってやりたいと考えています。
マネタリストは、インフレが起きてしまう原因は「裁量的に」国のお金の量を増やしてるからだと、ケインジアンを批判しているのです。
財政政策について
次に、財政政策の公共事業についてです。
ケインズは、国内の仕事を増やすために、公共事業をどんどんやった方がいいと考えています。
一方で、マネタリストは、仕事が増えても、買い物する人は増えないと考えています。
ケインジアンは、仕事が増えると、買い物する人が増えると考えています。
なぜなら、仕事が増えると、給料が増えるからです。
仕事が増えることで、給料が増える理由は、給料を高くしないと、労働者が他の職場に移動してしまうからです。
労働者の取り合いをしてる時期は、給料が増えるのです。
一方で、マネタリストは、仕事が増えたら給料が増えるけど、買い物する人は、増えないと考えています。
給料が増えると、みんなが買い物をします。
しかし、買い物をする人が増えると、物価が上がります。
物価が上がったら、買い物する人は増えないのです。
このような理由のため、ケインジアンは財政政策が必要だと主張した一方で、マネタリストは、必要じゃないと考えました。