剰余価値
資本家は、剰余価値を搾取することで、お金を稼いでいます。
マラソンで例えるなら、より遠くまで走ってもらうことで、資本家が儲けることができるのです。
剰余価値は、労働者が給料をもらえない分の労働です。
絶対的剰余価値
このように、給料はそのままで、多めに働いてもらうことを、絶対的剰余価値と言います。
給料
給料の額のことを「労働力の価値」と言います。
また、労働者は、生活費の分だけ給料をもらいます。
労働力の価値は、同じ会社の中においては、ほぼ決まっています。
同じ仕事をしているAさんとBさんの給料は、だいたい同じなのです。
なぜなら、給料は生活費の分もらうからです。
生活費とは、「次の日も仕事をするために必要な食べ物などの生活品を買うためのお金」ということです。
だからその「労働力の価値と同じ分だけの価値」を生産する必要労働の時間も、ほぼ決まっています。
給料をもらうためには、必要労働の時間は働かなければいけません。
必要労働の分だけ、給料をもらうのです。
ここまでが、給料の量の話でした。
給料以上の働き
ワガママな資本家は、労働者に長時間、働かせます。
労働者に長時間働かせれば、剰余価値が増えます。
この剰余労働を増やすことで得た利益を「絶対的剰余価値」といいます。
絶対的剰余価値には2つのパターンがあります。
働く時間を長くする
1つ目のパターンは、労働時間を延長することで、利益を増やす方法です。
残業をさせるけど、残業代は出さないということです。
働くスピードを速くする
2つ目のパターンは、労働者にもっと集中してもらって、スピードを速くするやり方です。
働くスピードを速くすることを「労働の強度をあげる」と言います。
または、「労働の生産性を高める」といいます。
労働者が頑張って急ぐパターンもありますが
機械を使ってスピードアップするパターンもあります。
労働者に同じ時間を働いてもらいながら、これまで以上の商品を作るので、その分、利益が上がるのです。
最後に
剰余価値には、「絶対的剰余価値」と「相対的剰余価値」があります。
絶対的剰余価値は、より長く労働者を働かせることです。
一方で、相対的剰余価値は、必要労働を減らします。