頑張っても賃金は増えないのはなぜでしょうか?
それは、その利益が資本家のものになるからです。
搾取
資本主義の中では、努力しても、搾取されるだけです。
搾取される理由は、労働だけが可変資本だからです。
モノは搾取できませんが、労働者は搾取できます。
例えば、労働者が怠けたら、生み出す価値は少なくなります。
もし、労働者をキビキビ働かせたら、労働者が生み出す価値が大きくなります。
労働力は、働き方によって、価値の大きさが変わるのです。
剰余労働
賃金以上の労働(タダ働き)のことを剰余労働と言います。
資本家は、お金があればあるほど、さらにお金儲けができます。
拡大再生産
労働者を搾取すると、剰余価値(お金)を得ることができます。
そして、儲かったお金で、人を雇ったり、新しく原材料を買います。
このプロセスのことを、拡大再生産といいます。
儲かったお金を、「さらに儲けるために(原材料を買ったりすることに)」使うのです。
そして、さらにたくさんの商品を生産するために、人を雇います。
このような過程が繰り返されることで、資本は大きくなっていきます。
資本は、過去の労働の結果なのです。
労働者のタダ働きは、資本家の利益を増やす手伝いをしてるだけでなく
資本家がまた別の労働者を雇うためのお金も稼ぎ出しているということです。
過去のAさんの労働が、未来のBさんの搾取に繋がるのです。