FTA(自由貿易協定)とは、みんなで自由貿易ができるようにしようという約束のことです。
自由貿易の対義語は、保護貿易です。
自由貿易は、みんながトクをします。
保護貿易は、みんながソンをします。
そのため、自由貿易ができるように、FTAという約束をしました。
なぜ保護貿易をするのか
保護貿易とは、海外からの輸入品が売れないようにすることです。
日本にとって、日本人は味方です。
また、外国人は、ライバルです。
輸入品を買ってしまうと、ライバルが儲かってしまいます。
外国人が儲かるのは、悔しいです。
そのため、輸入品を買わないようにする必要があります。
国民には、国産品を買うようにさせます。
それが保護貿易です。
しかし、保護貿易は良くないです。
なぜなら、保護貿易をすると、お客さんの選択肢が減ってしまうからです。
自由貿易が良い理由
自由貿易が良い理由は、その方がお客さんの選択肢が増えるからです。
国産品を買うのか、輸入品を買うのか選べた方が、お客さんにとって嬉しいです。
また、自由貿易が活発になれば、それぞれの国が自分の得意なものに特化できるようになります。
例えば、フランスがワインに特化したり、イギリスが毛織物に特化したりした方が、全体として、みんながトクします。
自由貿易は、世界が協力できる仕組みなのです。
FTA
そのため、自由に貿易しよう、というのがFTAです。
国と国との間で結ばれる、自由貿易に関する協定をFTAといいます。
2か国の場合もあれば、複数の国がFTAを結ぶ場合もあります。
FTAの目的は、関税を減らすことです。
最後に、関税について説明します。
関税
関税とは、輸入品の税金のことです。
関税がある商品は、値段が高くなります。
一方で、関税がない商品は、値段が安くなります。
お客さんは、買い物をする時に、それが国産品か輸入品かは、あまり気にしません。
安い商品を買います。
そのため、関税のせいで値段が高くなった輸入品は、お店で売れなくなります。
関税がかかるのは、輸入品だけです。
国産品には、関税がかかりません。
つまり、関税があることで、輸入品が売れなくなります。
すると、消去法で、国産品が売れるようになります。
このやり方で、国産品が売れるようにするために、関税が必要なのです。
しかし、そもそも「外国人が儲かったら悔しい」という考え方が古いため、FTAを結んで、自由貿易をすすめていく必要があります。